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私のフリーノート

本のレビューや気になることを自由に書き綴っているブログです。

無料で読めるkindle本のおすすめの小説10冊を紹介(スマホ等でも読める)

漫画 小説

殆どの人がご存知だとは思いますが、kindle(キンドル)の電子書籍は専用の端末がなくても、スマホ、PC、タブレットでも読むことができます。

kindleは無料で読める本も沢山ありますので、結構楽しめます。
この記事の最後のほうに、kindleの専用端末なしでkindleの電子書籍を読む方法を紹介しておきますので、興味のある人は見てみてください。

amazonの無料のkindle本で、私の好きなおすすめの10冊を、あらすじと感想を交えつつまとめて紹介させていただきたいと思います。
なるべくネタばれしないように気を付けて書いたつもりですが、少しネタバレしていたらすみません。
同じ作者に偏らないように、すべて違う作者で選びました。

kindleで無料で読めるおすすめ小説10選

間前置きが長くなってしまいましたが、紹介させていただきます。

「たけくらべ」樋口 一葉

たけくらべ

たけくらべ

 

主人公は美登利という14歳の女の子です。
遊廓地の吉原に住んでいて、人気遊女を姉に持ち、将来は美登利も遊女になる運命です。
つまり男性に体を売るお仕事です…。
年頃の女の子ですから当然、恋もします。
しかし、この初恋の相手は決して恋がかなわぬ相手…。
何故なら、彼は将来は僧侶になる家柄の男の子だからです。
お互いに好意を寄せつつも、子供ながらに叶わぬ恋だと、好きになってはいけない相手だと分かっているので、告白もしません。
でも読んでいると2人の初々しい恋心が伝わってきて、とっても可愛くて切なくて、胸キュンです。
最初読んだときは文体が文語体なので、非常に読みづらくて集中できませんでした。
でも頑張って読み進める内に内容が面白くて引き込まれていきました。
しかし意味が分からない単語が所々あり調べながら読みました。
無料ではなければ、決して読まなかった作品だと思いますが、読んでみて本当に良かったです。

「人間失格」太宰 治

人間失格

人間失格

 

言わずと知れた太宰治の代表作品です。
「恥の多い生涯を送って来ました。」という書き出しで始まります。
両家のお坊ちゃまとして生まれた主人公は、人間の心や営みというものが全く理解できず、自分は世の中の人々の観念とまるで食い違っているのではないかと思い、発狂しそうなほど、それを恐れていました。
そして他の人にそれを悟られないよう、自分を偽って道化を演じて生きていきます。
そんな人間の生涯がどんな風になっていくのか幼少期~最期まで描かれた作品です。
読んでいて決して気分が良い作品ではありません。
むしろ読み終えた後は、私はしばらくうつ状態に近い精神状態になってしまいました。
それほど影響力の強い衝撃作だということだと思います。
自分自身に人間失格という烙印を押した主人公ですが、読んでいると共感できる部分も沢山ありました。
この作品を書き終えて1ケ月後に作者の太宰治が自殺で亡くなったことから、遺書のような作品ともいわれています。
紙の本も持っていて、kindleの電子版も読んでみたのですが改めて凄い作品だと思いました。
ただし、この本を読むと自殺したくなってしまうという噂もちらほら・・・。
精神状態が宜しくない時は、控えた方がいいかもしれません。

「赤いろうそくと人魚」小川 未明

赤いろうそくと人魚

赤いろうそくと人魚

 

人魚が女の子が人間に拾われ、大切に育てられます。
この子の本当のお母さんは、人魚の世界よりも人間の世界の方がきっと幸せに生きていけるだろうと思って、大切な娘を泣く泣く手放したのです…。
心優しい人魚の女の子は育ててくれた人間に感謝しながら健気に働きます。
そして…あとはネタばれしてしまいそうなので書きません。
子供の頃に絵本で読んでいたので懐かしく感じ、こちらのkindleの小説版のほうをもう一度読んでみました。
たったの10ページの短い作品ですが、考えさせられるものがあります。
美しく、静かに、淡々と描かれていますが、強いメッセージが込められた作品です。

こころ」夏目漱石

こころ

こころ

 

 主人公が鎌倉で海水浴をしているときに、ある男性と出会いました。
そして主人公は何故かこの男性を慕い「先生」と呼び、家に通うようになります。
この先生は奥さんと二人でひっそりとした生活を送り、どことなくそっけなく謎めいています。
主人公は先生の過去が気になりますが、先生は教えてくれず、「来るべき時がきたらお話しましょう。」と言いました。
そして主人公は、ある日、先生の過去を先生から送られてきた手紙で知ることになります。
その手紙の内容は先生がずっと一人だけで、心に留めてきた誰にも言えない秘密の内容でした。
先生は過去に友情と恋愛の狭間で悩み、自分が取った行動のために、取り返しのつかないことが起こってしまったのです…。
そのことで先生はずっと苦悩してきたことが手紙から分かりました。
そして…続きは本編をご覧ください。
この話は学生の頃に教科書で一部読みました。
kindleを買ってから、改めて大人になって全編を読みました。
後味のよい作品ではありませんが、まさに作品名の通り人間の「こころ」が細かい心理描写で心に刺さるほど伝わってくる作品でした。
無料で読めるのは非常にありがたいです。

「幽霊塔」黒岩 涙香

幽霊塔

幽霊塔

 

 主人公の叔父が買い取った幽霊塔と呼ばれる建物で謎の美女に出会います。だれも幽霊塔の時計の動かし方を知らないはずのに、なぜかこの美女は時計を動かす方法を知っていました。この美女に一目ぼれした主人公は奇妙な事件に次々と巻き込まれていきます。
謎が謎をよび、続きが気になって読まずにはいられなくなりました。
昔の作品なので、文体は少し読みづらいところもあるのですが、内容が面白いので夢中で読みました。
主人公の行動が少し軽はずみなところがあり、つっこみを入れたくなるようなシーンもちらほら…。
でも、それもご愛敬で面白かったです。

推理小説の草分け的な作品といわれており、江戸川乱歩が代表作の「幽霊塔」を書くきっかけにもなった小説だそうです。

幽霊塔

幽霊塔

 

そして「幽霊塔」は最近、漫画化もされました。
話の内容は少し違いますが、こちらも面白いです。

幽麗塔(1) (ビッグコミックス)

幽麗塔(1) (ビッグコミックス)

 

 

「よだかの星」宮沢 賢治

よだかの星

よだかの星

 

 「よだか」という醜い鳥のお話です。
外見が醜いだけで他の鳥からも疎ましがられ、バカにされ、理不尽な待遇を受けています。
よだかは何も悪いことをしていないのに、むしろ良い行いをしているのに、醜いだけでそのような扱いをされる自分を嘆き、もう灼けて死んでもかまわないと、太陽やお星様に「あなたのところへ連れてって下さい。」とお願いするのですが…。
読んでいて、最初は実に理不尽で可哀そうなお話だなぁと思いましたが、読み終えた後は心が温かく穏やかな気持ちにもなりました。
他の人と違うだけで虐められるというのは、人間社会では子供~大人まで実際に起こっていることなので、人間社会を重ね合わせながら読みました。
是非、子供にも大人にも読んでほしい作品です。
短編小説なので、20~30分程で読めます。

「手袋を買いに」新美 南吉

手袋を買いに

手袋を買いに

 

 寒い寒い雪の日、母狐は子狐の冷え切った手を優しく包んで温めながら、この子の手が霜焼けになったら可哀そうだから、毛糸の手袋を買ってあげようと思いました。
そして、この親子は人間の町に手袋を買いにいくことにしました。
人間の町に向かう途中、母親は過去に人間にとんだめにあわされたことを思い出し、足がすくんで動けなくなってしまいました。
そして仕方なく子狐だけを人間の町まで行かせることにしました。
母狐は子狐の手を包んで、片方の手だけを人間の子供の手に変えました。
そして人間の家の戸が開いたら、人間の手の方を差し出すように子狐に教えました。
人間は恐いものだから、決して狐だとバレないように…と言って聞かせました。
そして…子狐は手袋を買いに行くのですが…。
この作品は子供の頃に絵本で読んだことがあり、懐かしくてkindle本で小説版を読みました。
狐の親子のやり取りが可愛らしくて、お母さんが子供を想う気持ちがひしひしと伝わってくる作品です。
大人になって読むと、子供の頃とは少し違う視点で楽しむことができました。
短い話なので10~20分ぐらいで読めるかと思います。

「風立ちぬ」堀 辰雄

風立ちぬ

風立ちぬ

 

ある日、主人公は美しい少女と出会い、二人は恋に落ちました。
彼女と婚約するも、彼女は結核が悪化し2人は療養のためサナトリウムで過ごすことになります。
主人公自身も病気を患っており、2人は病気を受け入れるしかない状況で、お互いに愛し合い寄り添っている様子が痛いほど伝わってきました。
切ない話ですが、非常に美しく感動的な作品です。
愛とはなにか、生きるとは何か…そんなことを考えさせられました。
ジブリ映画「風立ちぬ」のベースにもなった作品です。
この作品は風景描写が印象的で、読んでいると風景が目に浮かんできます。
昔の作品の割に文体も理解しやすく読みやすかったです。

「杜子春」芥川 竜之介

杜子春

杜子春

 

 杜子春という若者が財産を使い果たして、その日の暮らしにも困る位憐れな身分になってしまいました。
杜子春が門の下で独り佇んでいると、通りがかりの老人が彼を哀れんで、黄金が埋まっている場所を教えてくれ、彼は大金持ちになりました。
彼が大金持ちになると、これまでには挨拶さえしなかった友達などが彼の周りに沢山集まってきました。
そして毎日酒盛りをして、美女に囲まれ、金を浪費する日々を送りました。
とうとう3年後には彼は金を使い果たしてしまいました。
そうすると人間は薄情なもので、彼の周りからは友達が離れ、彼が一文無しになっても誰も彼を助けてくれませんでした。
まさに金の切れ目は縁の切れ目というやつです…。
彼はまた門の下で独り佇んでいると、またあの時の老人が現れ、黄金の場所を教えてくれ、彼は再びお金持ちになりました。
でも3年後には、またまた彼はお金を浪費して使い果たしてしまいました。
そしてまた門の下で独り佇んでいると、またあの時の老人が現れ…。
ここから話が意外な方向に展開していきます。
ラストは非常に感動的でした。
元々は中国の古典、鄭還古の『杜子春伝』を芥川龍之介が童話化したものだそうです。
童話というだけあって非常に作品は読みやすくて、色々な教訓が含まれており、大切なことを気づかせてくれるような作品です。

「変身」フランツ・カフカ

変身

変身

 

ある朝、男が目覚めると巨大な虫に変身してしまっていました。
なぜそんな奇妙な事態になってしまったのか、分からないまま日常生活が過ぎていきます。
普通なら、そんなことが起こったら大パニックになるはずなのに、本人も家族も案外あっさりと受け入れ、淡々と描かれているのがこの作品の面白いところだと思います。
この男性はずっと家族のために一生懸命働いてきて、虫になっても尚まだ仕事のことや家族のことを考えています。
ですが、虫になった男性は次第に家族からお荷物なやっかいものとして扱われていきます。
この作品は読み手によって沢山の捉え方ができる作品だと思います。
シリアスに考えれば非常に恐ろしく悲しいお話ともいえますし、面白可笑しく考えればクスクス笑えてしまいます。
非常に奇妙な設定なはずなのに、読んでいると不思議とこの作品の世界観に引き込まれていきました。
以前にどこかで安倍公房が好きな人におすすめの作品として紹介されていて、このカフカの作品を読んだのですが、確かにそうだなぁと思いました。
私は安倍公房のシュールな世界観が好きなので、この作品も面白いと思いました。


最後までご覧いただきありがとうございました。
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freenotes.hatenablog.com

最後に記事を書き終えての感想

たったの10冊だけの紹介ですが、記事を書くのに大変時間がかかりました。
学生時代の読書感想文を思い出しました(笑)
たしか読書感想文は400字×2~3枚ぐらいでしたよね。
夏休みの終わりごろに本と原稿用紙を睨めっこしていつもウンウン唸って文章をひねり出してました。
読書感想文に限らず、感想を文字にするという作業は私にとってはかなり難しいです。
心で感じた事を的確に文字にするには、文章力と言葉の引き出しが足りません。
でもブログで感想を書くと、頭の活性化にはかなり良い気がします。
文章を書くというのは最強の脳トレだそうです。
疲れたけど楽しかった~。
ボケ防止のためにもおばあさんになってもブログを続けていきたいです。
また気が向いたらおすすめ本を追加していきたいと思います。

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