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私のフリーノート

本のレビューや気になることを自由に書き綴っているブログです。

泣ける・感動する・心に触れる小説まとめ

小説

感動したり泣いたりすることはストレス解消にも効果抜群なんだとか…。心が揺さぶられる、泣ける、感動する、小説を紹介したいと思います。

「八日目の蝉」角田 光代

八日目の蝉
角田 光代

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不倫相手の子供を誘拐してしまった主人公の希和子。バレないように静かに静かに愛情をたっぷり注いで育てたけど、4年後予想だにしないことが起こります。女性なら誰しも持っている「母性」。それが身体の奥から心の底から呼び起こされ、善と悪では語りきれない切ない話です。小豆島を舞台にしたシーンでは風景が鮮やかに目に浮かびます。涙なしには読めない作品です。

「青の炎」貴志 祐介

青の炎
貴志 祐介

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主人公の17歳の少年は母と妹との三人暮らしで、その平和な家族のところへ母の元旦那が現れ、母へ暴力を振るうなど次々と傍若無人な振る舞いを行ない、少年は元旦那を自らの手で殺害することを決意することになります。殺人は犯罪ですが、もし自分が少年の立場で司法が自分の味方にならないと解った時に、大切な家族を守るべく少年の選んだ道が間違っているとは言えず、何とも切ない気持ちになりました。

「流星ワゴン」重松 清

流星ワゴン
重松 清

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人生に絶望している主人公・永田一雄の前に、突然5年前に交通事故死した親子が乗るワゴンが現れます。一雄はそのワゴンに乗り、ガンに侵され余命わずかの父親と出会います。しかも何故かその父親は、一雄と同い年なのです。そして一雄はその父親、親子と共に人生の分岐点へとタイムスリップしていきます。そこで人生のやり直しを図り、絶望の人生からの脱却を試みます。この小説は、父親の愛情がとても見事に描かれていると思います。表では息子に暴言を吐き、突っぱね、最悪な父親に思えますが、その裏にはとてつもない愛があります。幾つもの愛が物語の様々な場面で出てきて、その度に涙が止まりませんでした。本当に泣ける、感動の作品です。

「恋愛寫眞―もうひとつの物語」市川 拓司

恋愛寫眞―もうひとつの物語
市川 拓司

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主人公の男性と、不思議なヒロイン「静流」との恋愛物語。最初は主人公には別の好きな女性がいて、微妙な三角関係だったのだが…というストーリーです。あらすじだけで言えば突飛ではないものの、読み始めると気づけば夢中で読み進めていて、物語に引き込まれ、そしてこの小説の肝である「切なくも不思議な現象」に涙している自分がいました。カメラというものを通じて最後の最後まで練られた構成に、中だるみも飽きも一切ありませんでした。栞を挟まず一気読みできて、枯れるほど泣けて、静流に恋をする一冊です。

「博士の愛した数式」小川洋子

博士の愛した数式
小川洋子

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80分しか記憶がもたない数学博士のもとに派遣された家政婦とその息子の物語です。偏屈に見えるけれど本当は子どもが好きで、何より数学の面白さや美しさに魅せられた博士の描き方が切なく、愛おしい小説です。子どもが博士と一緒に数学の問題を解くシーンや博士のバースデーパーティーのシーンは目が離せません。数学についてはそこそこ専門的な話も出てくるのですが、易しくわかりやすい言葉で書かれているため数学に免疫がない人でもすんなり理解できますし、逆に少し数学に興味すら湧いてきます。ラストシーンは、これまでの伏線がすべてつながる本当に美しいシーン。必見です。

「ハピネス」嶽本野ばら

ハピネス
嶽本野ばら

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「私ね、後、一週間で死んじゃうの」と突然彼女に告げられる。彼女が履いていた靴下の話題がきっかけで付き合うようになって、平凡な毎日を送っていたはずなのに彼女の一言で動揺する僕。しかし、彼女は余命一週間を自分らしく生きたいということで、彼女との最後の一週間が始まる。彼女との経緯、彼女の病気のこと、彼女の家族のこと、僕自身のこと等、基本は彼女と僕がメインでストーリーは進行していきます。死と向き合う彼女、それを支える僕、見守る彼女の家族、それぞれの思いが伝わってきました。好きな人にこんな風に思ってもらえるなら幸せだと思えるような純愛ストーリーです。

「手紙」東野 圭吾

手紙
東野 圭吾

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兄が弟を大学に入学させるためにとある家に窃盗に入るが、そこで不本意ながら人を殺してしまい実刑判決を受け、弟は強盗殺人犯の家族というレッテルを貼られてしまいます。その後、弟にはそのレッテルが付きまとい、就職や恋愛といった幸せが次々と逃げていくことになります。最終的に弟が悩んだ末、ある決断をすることになるのですがその苦渋の決断に何とも言えない胸が締め付けられる思いを抱きました。もし、私が加害者の家族でそれが重荷となった場合にどの様な決断をするか非常に考えさせられました。